善人(読み)ぜんじん

精選版 日本国語大辞典 「善人」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐じん【善人】

〘名〙 (古く「せんじん」とも) =ぜんにん(善人)
※文明本節用集(室町中)「与善人(センジン)居如芝蘭之室〔家語〕」
銃後(1913)〈桜井忠温〉三「しかし天は無情か、此の善人(ゼンジン)に幸することが、いかにも薄い」

ぜん‐にん【善人】

〘名〙 心の善良な人。行ないの正しい者。また、気だてのよい人。好人物仏教では特に因果道理を信じてよい行ないをする人をいう。ぜんじん。⇔悪人
霊異記(810‐824)上「善人、何為れぞ孝に違ふ」 〔論語‐述而〕

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デジタル大辞泉 「善人」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐にん【善人】

善良な人。行いの正しい人。⇔悪人
お人よし。だまされやすい人。「善人も度をすぎると考えものだ」
[類語]善玉お人好し好人物真人間正直者人格者い子馬鹿正直おめでたい人がめでたい能天気朴直愚直

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普及版 字通 「善人」の読み・字形・画数・意味

【善人】ぜんにん

善徳の人。〔論語、述而〕子曰く、善人は吾(われ)得て之れを見ざるも、恆(つね)を見るを得ば、斯(すなは)ち可なり。

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