喘ぐ(読み)アエグ

デジタル大辞泉 「喘ぐ」の意味・読み・例文・類語

あえ・ぐ〔あへぐ〕【×喘ぐ】

[動ガ五(四)]《古くは「あえく」》
苦しそうに、せわしく呼吸する。息を切らす。「急な坂を―・ぎながら登る」
重圧貧困などに苦しみ悩む。「不況に―・ぐ」
[類語]胸苦しい重苦しい重重しい息詰まる寝苦しい息苦しい悶悶もんもん苦しい胸を痛める胸が痛む胸が張り裂ける胸が塞がる胸がつかえる胸が裂ける胸が潰れるひし胸がつまる息が詰まる片息はあはあぜいぜいぜえぜえ喘ぎ喘ぎむせるむせ返るむせぶ息急き切る息が切れる息を切らす息を弾ませる肩で息をする咳き込む息衝く息がはずむ息切れ息も絶え絶え気息奄奄えんえん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「喘ぐ」の意味・読み・例文・類語

あえ・ぐあへぐ【喘】

  1. 〘 自動詞 ガ五(四) 〙 ( 古くは「あえく」 )
  2. 息が切れる。せわしく呼吸する。苦しそうに息をつく。あえずく。
    1. [初出の実例]「いさなとり 海路に出でて 阿倍寸(アヘキ)つつ わが漕ぎ行けば」(出典万葉集(8C後)三・三六六)
  3. ( 比喩的に ) 生活経営などがうまくはかどらないで苦しむ。困難を抱えて苦悩する。
    1. [初出の実例]「みな僕等と同じやうな人生の重荷にあえいで、もだえて来たんだ」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉KとT)

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