喜ばしい(読み)ヨロコバシイ

デジタル大辞泉 「喜ばしい」の意味・読み・例文・類語

よろこばし・い【喜ばしい/悦ばしい】

[形][文]よろこば・し[シク]喜ぶべき状態である。うれしい。「こんな―・いことはない」「―・い知らせ」
[派生]よろこばしげ[形動]よろこばしさ[名]
[類語]うはうはほくほく笑いが止まらない嬉しい楽しいめでたい欣快きんかい愉快嬉嬉きき欣欣きんきん欣然きんぜん満悦御機嫌気持ちよい快い快感快楽心地よい痛快小気味よい爽快壮快快適カンファタブルすがすがしいさわやか清新清爽晴れやか晴れ晴れさっぱり朗らか明朗陽気明るい気さく快活楽天的上機嫌晴れ晴れしいぴちぴち生き生き活発からり根明ねあか心が躍る心が弾む心を躍らせる満足充足飽満自足自得会心自己満足本望満ち足りる心行く堪能満喫安住安んずる甘んずる十分十全面白い喜び結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしいおんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に入る意に適ううきうきわくわくいそいそぞくぞく

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精選版 日本国語大辞典 「喜ばしい」の意味・読み・例文・類語

よろこばし・い【喜・悦】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]よろこば〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「よろこぶ(喜)」の形容詞化 ) よろこびたくなるような状態である。快く満足な気分である。うれしい。よろこぼし。
    1. [初出の実例]「懿哉(よいかな)や、悦(ヨロコハシキ)や、天、博(おほひ)なる愛(みくしひ)を垂れて」(出典:日本書紀(720)清寧二年一一月(熱田本訓))
    2. 「某がふしんも大かた成就して、此様な悦ばしい事は無いやい」(出典:虎寛本狂言・三本柱(室町末‐近世初))

喜ばしいの補助注記

挙例の「書紀」は室町時代の訓であり、上代語での確例に「ヨロコバシ」はなく、ヨロコボシであった。時代が下るにつれて、ヨロコバシの例が増加し、ヨロコボシは中世以降ほとんど例を見ない。

喜ばしいの派生語

よろこばし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

喜ばしいの派生語

よろこばし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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