喧嘩(読み)ケンカ

デジタル大辞泉 「喧嘩」の意味・読み・例文・類語

けん‐か〔‐クワ〕【××嘩/××譁】

原義
[名](スル) 言い合ったり殴り合ったりしてあらそうこと。いさかい。「―をふっかける」「―するなら外でしろ」「口―」
[名・形動]騒がしいこと。また、そのさま。
「旅客人民共に群がり其―なること製鉄場にあるが如く」〈井上勤訳・月世界旅行
[類語](いさか争い言い合い口論衝突鞘当さやあいがみ合いつの突き合い内輪訌争こうそうめ事悶着もんちゃくいざこざごたごた出入でいトラブル紛争闘争立ち回り大立ち回り抗争暗闘争闘共闘ゲバルト暴力を伴うけんか取っ組み合いつかみ合い殴り合い組み討ち

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世界大百科事典 第2版 「喧嘩」の意味・わかりやすい解説

けんか【喧嘩】

個人的な争いごとのうち,裁判にもちこまれないものをけんかという。国家間の争いなら戦争といい,経営者とそこで働く者の争いは普通に争議といわれている。けんかはまったく知らない者のあいだでの言い合い,殴り合いもあれば,親子兄弟夫婦,仲間その他のけんかもある。仲がよすぎてけんかをするのは兄弟や夫婦に多い。友人どうしでもけんかをするくせに仲がいいけんか友達もある。夫婦げんかは犬も食わないというのは,ほうっておけばひとりでに仲直りをしてしまうから,よけいなおせっかいはしないほうがいい,犬ですら夫婦げんかには関心をもたないという意味である。

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世界大百科事典内の喧嘩の言及

【正当防衛】より

…正当防衛は,ごく例外的には国家的法益や社会的法益を守るためにも許される。 けんかの場合は,もと判例は〈喧嘩両成敗〉の見地からおよそ正当防衛は認められないとしていたが,近年はけんかであっても場合によっては認めうるとしている。しかし,相手をことさらに挑発した場合には認められない。…

※「喧嘩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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