喫煙に必要な用具。広い意味では間接的に使用する用具も含まれ、喫煙に使用する以外のものも喫煙用品となる場合がある。また、本来は実用的なものであるが、喫煙は嗜好(しこう)として味と香りを楽しむ、心理的には憩いのものであるため、その用具は好みの意匠を凝らした装飾品を兼ねたものが多い。しかも形や意匠はその時代の思潮の影響を受けた、いわば趣味的傾向のものが多い。喫煙形態別に種類をあげると、次のようになる。
(1)紙巻きたばこ(シガレット)用 ホルダー、シガレット・ケース、ライター、卓上灰皿、スタンド灰皿。
(2)パイプ用 コンパニオン(灰押し)、マッチ、ライター(パイプ用)、パウチ(刻みたばこ入れ)、ジャー(室内用刻みたばこ入れ)、パイプラック、リーマンとクリーナー(掃除用具)。
(4)きせる用 刻みたばこ入れ(室内用の箱か壺(つぼ))、たばこ入れ(携帯用)、火入れ、火打袋、火縄、クジラのひげ(掃除用)など。
来客用には、シガレット・ケース、卓上ライター、灰皿など、それらをのせる台とともにセットになっている喫煙具セットもある。現在はあまり使用されないが、明治・大正時代にはパーティー用セットもあった。
[田中冨吉]
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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