四つ竹(読み)ヨツダケ

デジタル大辞泉 「四つ竹」の意味・読み・例文・類語

よつ‐だけ【四つ竹】

打楽器の一。長方形の扁平な竹片を両手に2枚ずつ握り、曲節に合わせてカスタネットのように打ち鳴らす。かつては放下師ほうかしなどが用いた。現在は民俗芸能歌舞伎下座音楽舞踊などで用いられる。
歌舞伎下座音楽の一。大道芸人のうたう四つ竹節を取り入れたもので、三味線と四つ竹を伴奏とする唄または合方あいかた裏長屋貧家などの世話場に用いる。

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改訂新版 世界大百科事典 「四つ竹」の意味・わかりやすい解説

四つ竹 (よつだけ)

(1)日本の民俗楽器。長さ約10cm,幅約3cmの竹製の小片を2枚ずつ両手に持って打ち鳴らす。カスタネットに似ているが,演奏法はより単純である。元禄(1688-1704)ころには〈流行歌(はやりうた)〉の伴奏に用いられたらしく《好色一代男》などに見えている。民俗芸能の伴奏楽器としても用いられる。(2)歌舞伎囃子の名称。〈四つ竹節〉〈四つ竹合方〉などと呼ばれ,生世話物で町の貧家などの場面の幕あき,出入りなどに用いられる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「四つ竹」の意味・わかりやすい解説

四つ竹
よつだけ

日本の伝統楽器の一つ。竹製の打楽器で、太い竹を四つに割って削り、両手にそれぞれ二枚ずつ持ってカスタネットのように打ち合わせて鳴らす。主として民俗芸能において用いられ、さらには猿回し女太夫(たゆう)、住吉(すみよし)踊などの舞踊に用いられる。歌舞伎(かぶき)の下座(げざ)音楽では舞踊と同様、門付(かどづけ)や大道芸人などの出る場面のほかに、下町の裏長屋などの貧しい家の場面に用いている。

[渡辺尚子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四つ竹」の意味・わかりやすい解説

四つ竹
よつだけ

日本の打楽器。カスタネットに類似する。4個の竹片を片手に2片ずつ持ち,それを手の中で打合せて音を出す。民謡では口説風の歌や,万作踊などの伴奏に用いるほか,沖縄では芸術的な舞踊の伴奏にも盛んに用いられる。歌舞伎の陰囃子では世話場の幕あけ,出入りなどに用いる。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「四つ竹」の解説

よつたけ【四つ竹】

沖縄の泡盛。蔵元の「今帰仁酒造」は昭和23年(1948)創業。所在地は国頭郡今帰仁村字仲宗根。

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