国名(読み)コクメイ

デジタル大辞泉 「国名」の意味・読み・例文・類語

こく‐めい【国名】

国の名称
国家の名称。各政府の統治下にある国土の名。
日本における、古代から近世までの行政区画土地の名。→旧国名
[補説]よく使用される国家略称
米 アメリカ(亜米利加
英 イギリス(英吉利
伊 イタリア(伊太利
印 インド(印度
豪 オーストラリア(豪太剌利)
墺 オーストリア(墺太利
蘭 オランダ(和蘭)
加 カナダ(加奈陀
希 ギリシャ(希臘)
瑞 スイス(瑞西)/スウェーデン(瑞典)
西 スペイン(西班牙
泰 タイ(泰)
独 ドイツ(独逸
土 トルコ(土耳古
洪 ハンガリー(洪牙利
比 フィリピン(比律賓)
伯 ブラジル(伯剌西爾
仏 フランス(仏蘭西
越 ベトナム(越南
葡 ポルトガル(葡萄牙
墨 メキシコ(墨西哥
露 ロシア(露西亜)

くに‐な【国名】

平安時代宮中女官僧侶などの呼び名に国の名を付けたもの。女官は父や兄・夫の任国にちなんで、また僧侶はその生国にちなんでつけられた。和泉式部いずみしきぶ讃岐典侍さぬきのすけの類。

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精選版 日本国語大辞典 「国名」の意味・読み・例文・類語

こく‐めい【国名】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 国の名。
    1. (イ) 国家の名称。各政府の統治下にある国土の名。
      1. [初出の実例]「昌国君なんどとてあのやうに国名をつくるがあるぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
      2. [その他の文献]〔史記索隠‐五帝本紀〕
    2. (ロ) かつて日本の行政上、一区画をなした土地の名。
      1. [初出の実例]「今も国名を許されて時に近江や世に出雲其万代も竹の名の」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)一)
  3. 国の名誉。国家としての名声。

くに‐な【国名】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代以降、女官の中臈(ちゅうろう)、下臈(げろう)、また、僧侶につけられた呼び名。多くは父や兄の任国にちなみ、僧侶は生国にちなんでつけられた。和泉式部、大和宣旨の類。
    1. [初出の実例]「月のあかきに見れば、ひすましにてありし物もははにて、くになつきてありし物也けり」(出典:古本説話集(1130頃か)二八)

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普及版 字通 「国名」の読み・字形・画数・意味

【国名】こくめい

国号。

字通「国」の項目を見る

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