土佐清水[市](読み)とさしみず

百科事典マイペディア 「土佐清水[市]」の意味・わかりやすい解説

土佐清水[市]【とさしみず】

高知県南西部の市。1954年市制。中心市街は足摺半島基部沈降海岸湾頭にあり,大正から昭和初期にかけ遠洋・沖合漁業基地として急速に発展したが現在は振るわず,沿岸漁業中心。かつお節製造が盛んで,製氷造船などの工場もある。海岸足摺宇和海国立公園に属する。高知市から航路,土佐くろしお鉄道中村駅からバス。266.34km2。1万6029人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版 「土佐清水[市]」の意味・わかりやすい解説

とさしみず【土佐清水[市]】

高知県南西端の市。1954年市制。人口1万9582(1995)。北にそびえる今ノ山(865m)を主峰とする渭南(いなん)山地とその支脈市域の大部分を占め,南東に延びる足摺半島が東の室戸岬と相対して土佐湾を抱く。ところどころに海岸段丘が発達し,海食崖をなすところも多い。平地は少なく漁業が盛んで,足摺半島東岸の窪津は江戸時代から明治期まで捕鯨基地であった。以布利(いぶり)も一時期捕鯨基地で,またブリの大敷網漁で知られた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

少子化問題

少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...

少子化問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android