日本歴史地名大系 「土佐郡」の解説
土佐郡
とさぐん
県の中央北部に位置し、東は長岡郡と南国市、西は
〔原始・古代〕
現郡域には考古遺跡は少ないが、土佐町
郡名は「続日本紀」神護景雲二年(七六八)一一月一八日条に「土左国土左郡人神依田公名代等一人賜姓賀茂」とみえ、「土佐国風土記」逸文に「土左の郡。郡家の西に去ること四里に土左の高賀茂の大社あり」とある。「土佐幽考」は「宝亀以来延喜以前割土佐建長岡、割長岡建香美郡」と記し、これによれば初め土佐郡はのちの長岡・香美両郡域を含んだ広大な郡であったことになるが、「編年紀事略」は香美郡は安芸郡から分れたとしている。いずれも確証はないが、通説として土佐郡は宝亀(七七〇―七八一)以降、延喜(九〇一―九二三)以前にのちの長岡郡を分置したとされている。土佐郡に成立した郷は「和名抄」東急本によれば五郷あるが、現郡域には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報