在来(読み)ザイライ

デジタル大辞泉 「在来」の意味・読み・例文・類語

ざい‐らい【在来】

これまであったことや、行われていたこと。また、そのもの。今までどおり。「在来風習
[類語]過去以前かつ在りし日往年往時往日旧時昔日せきじつ昔時せきじ昔年せきねん往昔おうせき往古古昔こせきいにしえ古くそのかみ当時前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ前以てその昔太古千古大昔元元元来本来大体どだい自体そもそも元より根っから何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで今まで年来旧来常常つねづね間断かんだん延延連綿長長ながなが脈脈綿綿縷縷るるずっと生まれつき生来

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精選版 日本国語大辞典 「在来」の意味・読み・例文・類語

あり‐きたり【在来】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. もとからあること。もとのまま。今までどおり。従来。在来。
    1. [初出の実例]「神武以来あり来りの神社の祭さへせぬやふに、成果(ナリハツ)べきかと」(出典談義本銭湯新話(1754)一)
  3. ( 転じて ) 今までどおりで、少しもめずらしくないこと。ごくありふれていること。型どおりで陳腐なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「趣向は在来(アリキタ)りの筋で一向斬新でないが」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵新詩人)

ざい‐らい【在来】

  1. 〘 名詞 〙 今までふつうにあったこと。これまでどおり。ありきたり。従前。
    1. [初出の実例]「如在来土貢可収納」(出典:新加制式(1562‐73)一五条)
    2. 「御米が在来(ザイライ)よりどれ程力めてゐるかが能く解った」(出典:門(1910)〈夏目漱石一一)

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普及版 字通 「在来」の読み・字形・画数・意味

【在来】ざいらい

従来。

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