世界大百科事典 第2版 「地引網(地曳網)」の意味・わかりやすい解説
じびきあみ【地引網(地曳網)】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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[引網]
引網類は魚群を囲み岸辺や漁船に引き寄せてそれを捕獲する網で,だいたいは中央部に囊(ふくろ)を備えていた。岸辺に引き寄せるものを地引網,漁船に引き寄せるものを船引網といった。捕獲対象となる魚類は多種多様であるが,イワシを主とするものが最も多かったようである。…
…漁業生産の特徴は江戸時代においても,初めから商品生産として発展したことと,家族労働力では操業できない多人数の協業を必要とする漁具漁法,とくに網漁業が行われたということである。大型地引網漁業,大型定置網漁業など数十人あるいはそれ以上の協業を必要とするものが少なくなかった。これら網漁業の経営は網元による個人経営か,網組(総百姓共同のものが多かったとみられる)による共同経営かのいずれかによって行われていた。…
…これらは原理的な分け方であって,実際の漁具には,これらの分類にまたがるものももちろんある。例えば,地引網は魚群を巻いて網を引き陸に揚げるもので,(1)と(3)にまたがる。“引く”と“巻く”のどちらを重視するかによって引網類に入れられたり,巻網類に入れられたりする。…
※「地引網(地曳網)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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