地鳥(読み)ジドリ

デジタル大辞泉 「地鳥」の意味・読み・例文・類語

じ‐どり〔ヂ‐〕【地鳥/地鶏】

《「じとり」とも》
土着の鶏のこと。その地方で品種化された鶏。
(「地鳥」と書く)その土地でとれた鳥。
「―のかも」〈浮・胸算用・三〉
[補説]1で、JAS法には、血統だけでなく、28日齢以降は平飼いであることと定められている。
[類語]にわとりとり雄鶏雌鳥ひよこ雛鳥若鶏尾長鶏長尾鶏チャボ軍鶏シャモ東天紅一番鶏ブロイラーコーチン白色レグホン

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精選版 日本国語大辞典 「地鳥」の意味・読み・例文・類語

じ‐どりヂ‥【地鳥・地鶏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じとり」とも )
  2. 日本在来のニワトリのうち、古いかたちを保つものをいう。
    1. [初出の実例]「貴様は何のために地雞(ヂドリ)を飼やる」(出典咄本・都鄙談語(1773)矮雞)
  3. その土地でとらえた鳥。
    1. [初出の実例]「地鳥(ヂトリ)の鴨、いりこ、串貝、いづれ人の内は先さかなかけが目につく物じゃ」(出典:浮世草子世間胸算用(1692)三)
  4. その土地産のニワトリ。

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