垂込・垂籠(読み)たれこめる

精選版 日本国語大辞典 「垂込・垂籠」の意味・読み・例文・類語

たれ‐こ・める【垂込・垂籠】

[1] 〘自マ下一〙 たれこ・む 〘自マ下二〙
すだれやとばりをたれてとじこもる。戸などをしめて家の中にこもる。
古今(905‐914)春下・八〇「たれこめて春のゆくへもしらぬまにまちし桜もうつろひにけり〈藤原因香〉」
② 雲やすだれなどが低くたれ下がってまわりをおおう。
都会憂鬱(1923)〈佐藤春夫〉「窓には厚味のある窓かけがすっかり垂れ籠めてゐて」
[2] 〘他マ下一〙 戸などをしめてすっかりとじこめる。すだれなどをつるしてさえぎる。
※改正増補和英語林集成(1886)「スダレヲ tarekomeru(タレコメル)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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