デジタル大辞泉 「執行」の意味・読み・例文・類語
しっ‐こう〔‐カウ〕【執行】
1 とりおこなうこと。実際に行うこと。「職務を
2
㋐法律・命令・裁判・処分などの内容を実際に実現すること。「刑の
㋑「強制執行」の略。
[類語]行う・実行・実践・行動・
しゅ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【▽執行】
1 仏事・政治・事務などをとり行うこと。しっこう。
2 寺院で、上首として諸務を執行する僧職。
〈しぎょう〉ともいう。とくに南都六宗,天台宗,真言宗系の大寺において,寺務を執り行うために置かれた僧職の一つ。その職務の内容や権限は寺によって,また時代によって変化があり,一定しがたい。おおよそ現在の大寺にみられる執事長,宗務長,ときには住持に当たると考えてよい。歴史的には,清水寺,祇園社(八坂神社),叡山の東塔と西塔,醍醐寺,法成寺,東寺,高野山金剛峯寺,平等院,法勝(ほつしよう)寺などに置かれた執行がよく知られ,鹿ヶ谷事件で有名な鬼界ヶ島に流された俊寛僧都は法勝寺の執行であった。また京都祇園社の執行は,中世の政治・社会・経済・文化・芸能・風俗を知るための貴重な史料である《祇園執行日記》を書き残している。
執筆者:藤井 学
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…おおよそ現在の大寺にみられる執事長,宗務長,ときには住持に当たると考えてよい。歴史的には,清水寺,祇園社(八坂神社),叡山の東塔と西塔,醍醐寺,法成寺,東寺,高野山金剛峯寺,平等院,法勝(ほつしよう)寺などに置かれた執行がよく知られ,鹿ヶ谷事件で有名な鬼界ヶ島に流された俊寛僧都は法勝寺の執行であった。また京都祇園社の執行は,中世の政治・社会・経済・文化・芸能・風俗を知るための貴重な史料である《祇園執行日記》を書き残している。…
※「執行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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