堅気(読み)カタギ

デジタル大辞泉 「堅気」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぎ【堅気】

[名・形動]
心がしっかりしていてまじめなこと。また、そのさま。律儀。「堅気な人」
職業生活が、まっとうで、着実なこと。また、そういう人。「堅気商売」「堅気になる」
[類語]地道堅実着実忠実着着こつこつ・一歩一歩・まずたゆまず誠実篤実真摯至誠信実篤厚大まじめまじめ几帳面生まじめくそまじめ愚直四角四面質実堅実実直謹厳生一本一本気勤勉律儀義理堅い義理立て良心的忠実忠実まめまめしいきりきりしゃんきりりきりっと甲斐甲斐しいきびきびてきぱきしゃきしゃきはきはきすいすい忠実まめ忠実まめやか小忠実こまめ手忠実てまめ足忠実あしまめ筆忠実ふでまめ骨身を惜しまずきちんと規則正しい手取り足取りちゃんとしっかりしゃんときちんきちんきっちりかっちりがっちり規則的整然

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精選版 日本国語大辞典 「堅気」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぎ【堅気】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 心がしっかりしていて、まじめであること。浮薄でなく、ものがたい性格であるさま。りちぎ。きまじめ。
    1. [初出の実例]「六十八でも生得かたき赤がねさかやき剃たてて」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上)
    2. 「京都へ上って来て今度は堅気(カタギ)此方で家持ち商売はじめよ」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉四四)
  3. 従事している仕事がじみで、堅実であること。また、そういう職業。客商売やばくち打ち、やくざなどに対していう。
    1. [初出の実例]「又その前に身受をされて、堅気(カタギ)の人間になった事なら」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)
  4. 型にはまって堅い感じがするさま。
    1. [初出の実例]「銘仙の酷くカタギな客蒲団を持ち出した」(出典:続末枯(1918)〈久保田万太郎〉)

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