塘沽(読み)タンクー

百科事典マイペディア 「塘沽」の意味・わかりやすい解説

塘沽【タンクー】

中国天津市東部の地区で,海河を隔てて南の大沽(タークー)と対し,天津新港(旧称塘沽新港)所在地。日中戦争中日本が築港着手,解放後中国が完成し,大貿易港となった。付近長蘆塩を利用したソーダ工業など化学工業が盛んで,天津市の化学工業と造船工業は主としてここに分布している。

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世界大百科事典(旧版)内の塘沽の言及

【天津】より

…1860年(咸豊10)帝国主義諸国の要求により,清朝は開港場とし,租界が設けられ,以来外資経営の紡績等の工場が立地,外国商社も多く進出し,とくに日本の経済侵略の一拠点とされた。海港としては海河の最下流の塘沽(タンクー),大沽(タークー)の両河口港が利用された。1928年天津特別市が設けられたが,30年天津市に改められた。…

※「塘沽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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