塵を出ず(読み)チリヲイズ

デジタル大辞泉 「塵を出ず」の意味・読み・例文・類語

ちり・ず

俗世間を離れる。出家する。
秋風の露の宿りに君をおきて―・でぬる事ぞかなしき」〈新古今哀傷

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塵を出ず」の意味・読み・例文・類語

ちり【塵】 を 出(い)

  1. 俗世間を離れる。出家する。
    1. [初出の実例]「ます鏡ふたたび世にや曇るとてちりをいでぬと聞くはまことか」(出典:元輔集(990頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android