塵芥(読み)ジンカイ

デジタル大辞泉 「塵芥」の意味・読み・例文・類語

じん‐かい〔ヂン‐〕【××芥】

ちりあくた。ごみ。また、取るに足りないもののたとえ。「塵芥焼却場」
[類語]ごみ粉塵黄塵砂塵後塵塵埃塵芥ちりあくた藻屑がらくたスクラップ生ごみ紙屑おが屑食べ滓茶殻

ちり‐あくた【××芥】

ちりと、あくた。値うちのないもの、つまらないものなどのたとえ。ごみくず。
[類語]ごみ塵芥じんかい粉塵黄塵砂塵後塵塵埃藻屑がらくたスクラップ生ごみ紙屑おが屑食べ滓茶殻

ごみ‐あくた【××芥】

ごみとあくた。ごみ。「塵芥の山」
全く値うちのないもの。「塵芥扱い」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塵芥」の意味・読み・例文・類語

ちり‐あくた【塵芥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ちりとあくた。ごみくず。
    1. [初出の実例]「美しかりし緑の髪はちりあくたにむすぼふれ」(出典:平仮名古活字三巻本宝物集(1179頃)上)
  3. ねうちのないこと。とるにたりないこと。また、そのものをたとえていう。
    1. [初出の実例]「げにも始皇帝をほろぼすべくは、首をあたへんこと、塵あくたよりもなをやすし」(出典:平家物語(13C前)五)
  4. 俗世のけがれ。よごれ。また、けがれているさま。
    1. [初出の実例]「ちりあくたなみだれた世間にはきげんようしてきよいざうたんをして大笑することにはありがたいぞ」(出典:玉塵抄(1563)二一)

ごみ‐あくた【塵芥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あくた」もごみの意で、同義の語を重ねて強めた語 )
  2. ごみ(塵)
    1. [初出の実例]「ごみあくたの類は万物生出のこやしとなり」(出典:百姓伝記(1673‐81頃)六)
  3. 転じて、値打がない物をたとえていう語。

じん‐かいヂン‥【塵芥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じんがい」とも ) ちりとあくた。ちりあくた。ごみ。また、取るに足りないもの、あるいは軽いものなどをたとえていう。
    1. [初出の実例]「そもそも清盛入道は平氏の糟糠、武家の塵芥なり」(出典:高野本平家(13C前)四)
    2. [その他の文献]〔周伯琦‐懐禿脳児作詩〕

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世界大百科事典(旧版)内の塵芥の言及

【ごみ】より

…このほかちりやあくたを〈ごもく〉としても取り上げている。近世の法令では塵芥,あるいはごみ,ちり,あくたなどの言葉を使っているが,その意味する対象を厳格に区別していない。近世になると,ごみの処理が都市政策に取り上げられてくる。…

※「塵芥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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