境涯(読み)キョウガイ

デジタル大辞泉 「境涯」の意味・読み・例文・類語

きょう‐がい〔キヤウ‐〕【境涯】

この世に生きていく上でおかれている立場身の上境遇。「不幸な境涯
[類語]境遇身の上環境境界境地身空

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精選版 日本国語大辞典 「境涯」の意味・読み・例文・類語

きょう‐がいキャウ‥【境涯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人がこの世に生きていく上で置かれている立場、地位など。境遇。身の上。
    1. [初出の実例]「わが身のきゃうがいは、なにとして送るべきや。もとでがなければ、いまさら商ひもなるまじ」(出典:咄本・鹿の巻筆(1686)四)
    2. 「ふむ、俺とまったく同じ境涯だな」(出典:死霊‐三章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)
  3. 心境。境地。
    1. [初出の実例]「翻然洒脱の境涯に入って見たい」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)

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普及版 字通 「境涯」の読み・字形・画数・意味

【境涯】きようがい

境遇。

字通「境」の項目を見る

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