声韻(読み)セイイン

デジタル大辞泉 「声韻」の意味・読み・例文・類語

せい‐いん〔‐ヰン〕【声韻】

こえとひびき。また、こえのひびき。音韻
短歌上下の句の終わりに同じ字がくること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「声韻」の意味・読み・例文・類語

せい‐いん‥ヰン【声韻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 声とひびき。音韻。
    1. [初出の実例]「馬鳴菩薩が和羅伎を製す。世人この声韻に感じて、苦空無常無我をさとり」(出典:十善法語(1775)五)
    2. [その他の文献]〔晉書‐王敦伝〕
  3. 和歌の上下の句の終わりに同じ字が来ること。
    1. [初出の実例]「上の句下の句の頭の字を平頭の病といふ也。是をば近比(ちかごろ)は嫌はぬ也。声韻とて句のはてに同字のおりあひたるをば嫌ふ也」(出典正徹物語(1448‐50頃)上)
  4. しょういん(声韻)

しょう‐いんシャウヰン【声韻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」は「声」の呉音 )
  2. 中国の言語学上の用語声母と韻母。子音と母音にほぼ同じ。音韻。
    1. [初出の実例]「凡反音二字内、上字主音、下字主響。反切一字者、声韻共具足」(出典:悉曇輪略図抄(1287)一)
  3. せいいん(声韻)

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普及版 字通 「声韻」の読み・字形・画数・意味

【声韻】せいいん

音韻。

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