夏季(読み)カキ

デジタル大辞泉 「夏季」の意味・読み・例文・類語

か‐き【夏季】

夏の季節。「夏季施設」
[類語]夏場夏期

なつ‐き【夏季】

夏の季節。かき。
江戸時代、1年2季と定められた奉公期限で、春の出替わりから秋の出替わりまでの半年季。明暦の大火以後は3月5日から9月4日までを夏季とした。

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精選版 日本国語大辞典 「夏季」の意味・読み・例文・類語

なつ‐き【夏季】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夏の季節。夏の期間。夏。かき。
    1. [初出の実例]「夏季(ナツキ)三ケ月御費しに相成候火薬」(出典安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)
  3. 江戸時代、奉公人の春の出替り(三月五日)から秋の出替り(九月五日、元祿八年からは九月一〇日)までの半年季。秋から春の出替りまでを冬季(ふゆき)という。
    1. [初出の実例]「我夏季(ナツキ)より奉公をやめて、難波津横堀あたり小宿をたのみて」(出典:浮世草子好色一代女(1686)四)

か‐き【夏季】

  1. 〘 名詞 〙 夏の季節。
    1. [初出の実例]「五月晦(つごもり)なれば、夏季に定めて」(出典:俳諧去来抄(1702‐04)故実)
    2. 「夏季の休業で書生が帰郷(かへ)った迹」(出典:良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)

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