外囲(読み)ガイイ

デジタル大辞泉 「外囲」の意味・読み・例文・類語

がい‐い〔グワイヰ〕【外囲】

宅地などの囲い。そとがこい。
生物体を取り囲むすべてのもの。

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精選版 日本国語大辞典 「外囲」の意味・読み・例文・類語

がい‐いグヮイヰ【外囲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. そとまわり。そとがこい。
    1. [初出の実例]「当府の牢獄は、高名なる造営にて〈略〉外囲には石を以て高廨を造り」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    2. [その他の文献]〔魏書‐長孫陳伝〕
  3. ( 比喩的に ) あるものの外部をとりまいているもの。また、あるものの外側をかたちづくっているもの。
    1. [初出の実例]「以上は夏目氏が立論の外囲であるが」(出典:夏目漱石氏の『文芸の哲学的基礎』を評す(1908)〈田中王堂〉三)

そと‐がこい‥がこひ【外囲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 庭や建物などのまわりにめぐらして、外部とのさかいや、他の侵入を防ぐためのかこい。垣や塀など。
    1. [初出の実例]「外囲ひは磚瓦を以て、高さ約二丈余の墻を築き」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
  3. ひそかに別宅などに妾をかこっておくこと。
    1. [初出の実例]「いはば悪足油虫の相手があっちゃあうっかりと、外囲(ソトガコ)ひにはして置かれぬ」(出典:歌舞伎・四千両小判梅葉(1885)三幕)

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普及版 字通 「外囲」の読み・字形・画数・意味

【外囲】がいい

外囲い

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