夜来(読み)ヤライ

デジタル大辞泉 「夜来」の意味・読み・例文・類語

や‐らい【夜来】

昨夜来。また、数夜このかた。「夜来の雨もあがった」

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精選版 日本国語大辞典 「夜来」の意味・読み・例文・類語

や‐らい【夜来】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 昨夜以来。また、数夜このかた。よごろ。
    1. [初出の実例]「夜来坐念因縁理、了得皆空々亦空」(出典経国集(827)一〇・聞右軍曹貞忠入道因簡大将軍良公〈淳和天皇〉)
    2. 「風情を尽したる花が、夜来の風に落て」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
    3. [その他の文献]〔孟浩然‐春暁詩〕
  3. 夜になってからであること。〔韋応物幽居詩〕

よさ‐こい【夜来】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「夜さり来い」の変化した語 ) 「よさこいぶし(夜来節)」の略。
    1. [初出の実例]「吸筒の酒にぶらぶらとよさこいを唄ふ侍とは訳が違ふぞ」(出典:歌舞伎・三人吉三廓初買(1860)二幕)

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普及版 字通 「夜来」の読み・字形・画数・意味

【夜来】やらい

昨夜から。唐・応物〔幽居〕詩 雨、夜來ぐ 知らず春の生ずるを 山、忽ち已に(あ)け 鳥雀、舍を繞(めぐ)りて鳴く

字通「夜」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「夜来」の解説

夜来 やらい

?-? 江戸時代後期の俳人
大坂の人。黄華庵升六門人で,文化7年(1810)「黄華庵句集」を編集した。別号に微雨舎,翁堂。編著に「幽居集」など。

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