夜道怪

デジタル大辞泉プラス 「夜道怪」の解説

夜道怪(やどうかい)

日本妖怪埼玉県伝承で、子どもが行方不明になることを「夜道怪に連れ去られた」などと言った。「宿かい」「ヤドウケ」ともいい、諸国を巡りながら修行をする高野聖正体とする説もある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の夜道怪の言及

【高野聖】より

…しかし室町時代末期になると,高野聖の宗教的機能が低下したばかりでなく品性も悪化し,世の嫌われ者になった。これは高野聖の特権として随所で宿を借りながら,悪事をはたらく者があったからで,宿借聖をもじって夜道怪(やどうかい)とよんだり,〈高野聖に宿貸すな,娘取られて恥かくな〉というような地口ができた。また戦国時代には間諜のはたらきもしたために,織田信長は1383人の高野聖を処刑した。…

※「夜道怪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android