精選版 日本国語大辞典 「大使」の意味・読み・例文・類語
たい‐し【大使】
おお‐つかい おほつかひ【大使】
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第一の階級の外交使節。常駐外交使節と臨時外交使節の場合があるが、普通に大使という場合は、前者の常駐の外交使節、すなわち特命全権大使のことである。「特命」の用語は、当初は、特別の任務をもって臨時に派遣される使節に用いられたものであるが、17世紀の後半に常駐の使節に用いる慣例が生じた。18世紀になって、使節に種々の階級と名称が用いられるようになり、「特命」の用語は他よりもより上位の階級・席次を主張するために付加されるなど、使節の階級・席次をめぐってしばしば争いが生じた。19世紀になって、使節の階級・席次に関する規則が定められ、「特命」が付加されても上位の席次を有しないことが明確にされ、大使は特命全権大使であるとされた。大使と他の使節(公使、代理公使)とでは、階級と席次について儀礼の点で異なるが、任務・特権の点では異ならない。当事国間でどのような使節を交換するかは合意によって決められるが、かつては、大使は大国相互間、公使は大国と小国との間や小国相互間に交換されるのが慣例であった。たとえば、わが国が大国との間で大使を交換したのは日露戦争後のことである。しかし、しだいにこのような慣例はなくなり、第二次世界大戦後、とくに1960年代以降、ほとんどの国の間で大使を交換するようになり、公使の交換は例外的になった。
[広部和也]
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…この当時,国家の対外政策の目的とは,国王の版図の拡大であり,国王の財源の増大であり,国王の栄光の発揮であった。外交官はこの目的の実現に奉仕すべき臣下であり,全権大使とは他国にあって国王を代理して交渉の任にあたるものとされたのである。〈宮廷外交〉の時代には,秘密外交方式は当然のこととされ,他国の国情のスパイから,宮廷内の反対派を籠絡(ろうらく)する陰謀工作や,軍事力の威嚇を用いる一方,賄賂や地位で誘う〈ムチとアメ〉の策略が使われるなど,多様な外交戦術が駆使された。…
…一国から他の国へ派遣される外交使節団の長を意味する場合と,大使を長とする外交使節団において大使に次ぐ地位の者を意味する場合とがある。前者が本来の意味であるが,今日では前者の意味での公使はほとんど存在せず,公使の名称はおもに後者の意味に用いられる。…
※「大使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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