大器(読み)タイキ

デジタル大辞泉 「大器」の意味・読み・例文・類語

たい‐き【大器】

大きな入れ物。⇔小器
人並みはずれてすぐれた才能器量。また、それのそなわった人物大人物。「未完大器」⇔小器
[類語]英傑傑物傑士傑人人傑俊傑怪傑偉人大人物逸材大物女傑巨星巨人英雄ヒーロー老雄群雄奸雄両雄風雲児

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精選版 日本国語大辞典 「大器」の意味・読み・例文・類語

たい‐き【大器】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きなうつわ。大形のいれもの。
    1. [初出の実例]「器物にさら、如何。答、さらは、せはらかの反。大器に対したる小器なれば、せはらかの反也」(出典:名語記(1275)六)
  3. 転じて、国家をいう。
    1. [初出の実例]「周勃、陳平が佞を思ひて、大器を持してかたふけずとは云しかど、是はいつはりなりし」(出典:随筆・胆大小心録(1808)一六三)
    2. [その他の文献]〔荀子‐王霸〕
  4. 大きな器量。物事をやりとげる才能・能力のすぐれていること。また、その人。人なみすぐれた人材。
    1. [初出の実例]「大器之晩、終作宝質」(出典:懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉)
    2. [その他の文献]〔管子‐小匡〕
  5. 大切な役目。重大な任務を持つ地位。高い位。
    1. [初出の実例]「ナンヂ ヲモ イカナル ヂュウニン taiqi(タイキ)ニモ ススメ、チチ ガ メイヨ ヲ ツガセン ト ヲモウ トコロ ニ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)一)

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普及版 字通 「大器」の読み・字形・画数・意味

【大器】たいき

大人物。

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