千葉県南部,夷隅(いすみ)郡の町。人口1万0671(2010)。房総丘陵の山間部にあり,夷隅川,養老川の上流域を占める。中心集落の大多喜は夷隅川中流の沿岸にあり,近世は大多喜藩の城下町であった。明治以降も夷隅郡の行政・文化の中心であるが,現在は山間部をはじめ周辺地域の人口減少のため商業中心としての機能は低下している。農業は米作が中心で,関東一のたけのこの産地でもある。昭和初期から天然ガスの採取が行われ,同時に産出する地下かん水からヨードが製造されている。大多喜城本丸跡には天守閣を模した県立総南博物館がつくられている。また養老川上流の麻綿原高原はアジサイの名所として知られる。いすみ鉄道線,小湊鉄道線が通じる。
執筆者:千葉 立也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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