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デジタル大辞泉
「大沼」の意味・読み・例文・類語
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大沼
おおぬま
声問川河口近くの左岸にあり、面積四八〇ヘクタール。シュプントウ、うぐいの沼ともよばれる。「西蝦夷日誌」に「コエトイ沼は今の名にして、昔しはシユブントウと呼。其名義、桃花魚多き故呼なせり。土人等年々氷を砕て網を入て漁業す」とある。大沼に注ぐサラキトマナイ川について同日誌に「サリキトマナイ川巾五六間芦荻多き故也」とある。ガン・カモ類など約一二〇種の野鳥が飛来し、オジロワシの営巣地も見付かっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
大沼
おおぬま
北海道南西部,渡島半島の七飯町にある堰止湖。面積 5.3km2,周囲 21km。最大水深 13.6m,水面標高 129m,最大透明度 2.5m。富栄養湖。駒ヶ岳の泥流が南麓の折戸川をせき止めて大沼,小沼,蓴菜沼をつくった。湖岸には駒ヶ岳噴火の際,山体の一部が流れ出た流れ山があり,沼のなかには 126の小島をつくる。南西の小沼とは地峡部をなし,JR函館本線が通る。湖水の色は黄色を帯び,12月から 3月までは結氷する。コイ,フナ,ワカサギなどの漁獲が多く,ハスも移植された。東岸には温泉やスキー場があり,観光客も多い。大沼国定公園に含まれる。2012年,小沼,蓴菜沼を含む 12.36km2がラムサール条約に登録された。
大沼
おの
群馬県中東部,前橋市の北部にある赤城山の火口原湖。標高 1320m。周囲 4.2km。面積約 0.8km2。半月形で最大水深 16.5m。外輪山の黒檜山(くろびさん)や中央火口丘の地蔵岳に囲まれて景色がよい。湖岸には観光施設が多く,大洞(だいどう)はその中心。結氷する冬季には,スケートとワカサギ釣りでにぎわう。
大沼
おおぬま
別称浮島沼。山形県中部,山形盆地西側の丘陵上の浅い沼。朝日町の北部にあり,沼面に大小約 50の浮島が浮び,名勝に指定されている。沼岸に浮島稲荷神社があり,出羽三山の行者の霊場の一つとなっていた。
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おおぬま【大沼】
北海道南西部,渡島(おしま)支庁七飯(ななえ)町の北部に位置する湖。その南西に狭い水路で連絡した小沼,西に蓴菜(じゆんさい)沼がある。沼の周囲20km,面積5.3km2,最大深度13.6m,水面標高130mの富栄養湖である。三つの湖はいずれも駒ヶ岳の火山噴出物によって折戸川がせき止められてできたもので,泥流堆積物が大小126の島,33の小湾を形成し,湖岸は変化に富んだ景観を呈する。湖岸にはエゾマツ,トドマツ,イタヤカエデ,シラカバなどの原生林が繁茂し,鳥獣保護区になっている。
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大沼〔北海道〕
北海道亀田郡七飯町、渡島半島中央部、駒ヶ岳南麓の標高130メートル付近に位置する湖。面積約6.16平方キロメートルの堰止湖。大沼国定公園の中核となる湖で、3~5万年前の駒ヶ岳の噴火活動により形成された古大沼からわかれた3つの湖のひとつ。広義には周辺の湖沼群も含む。ラムサール条約登録湿地のひとつ。
大沼〔栃木県〕
栃木県小山市にある溜池。大正期から昭和初期にかけて築造されたもので、市の中南部の水田に農業用水を供給する。周辺は親水公園として整備され、渡鳥も飛来する。2010年、農水省による「ため池百選」に選定された。
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大沼
(北海道亀田郡七飯町)
「ラムサール条約湿地」指定の地域遺産。
淡水湖、堰止湖群。国定公園特別地域。1958(昭和33)年北海道で最初の国定公園に指定されている
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
大沼
(北海道亀田郡七飯町)
「新日本三景」指定の観光名所。
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
世界大百科事典内の大沼の言及
【赤城山】より
…最高峰は黒檜山で標高1828m。山頂部には小カルデラ(径2~4km,深さ60~300m)があり,その中に2個の溶岩円頂丘の地蔵岳,小沼(この)火山と火口原湖大沼(おの)がある。小沼火山頂部には爆裂火口跡の小沼がある。…
※「大沼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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