精選版 日本国語大辞典 「大蔵」の意味・読み・例文・類語
おお‐くら おほ‥【大蔵】
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律令官制成立以前からあった財政官司。地方の在地首長からの貢納物を収納した。「古語拾遺」「新撰姓氏録」などには,雄略朝に秦(はた)氏が調を奉ったのち,地方からの貢納物があふれたため,以前からあった斎蔵(いみくら)・内蔵(うちつくら)に加えて大蔵をたて,これらを蘇我麻智(まち)が管理し,秦氏が出納を行い,東文(やまとのふみ)氏・西文(かわちのふみ)氏が帳簿に記録したとある。大蔵と内蔵の分立は6世紀のことと考えられ,渡来系氏族の氏の名に大蔵・内蔵を冠するものがあること,令制大蔵省・内蔵(くら)寮の下級官人に渡来系氏族が多いことなどから,これらの官司が渡来系氏族の技能に支えられて早くから整備されていたことは事実であろう。のちに大蔵は天武朝の六官の一つとなり,令制大蔵省につながった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
大和(やまと)朝廷の「三蔵(みつのくら)」の一つ。官物を納めた蔵。『古語拾遺(こごしゅうい)』によれば、雄略(ゆうりゃく)朝に至り従来の斎蔵(いみくら)、内蔵(うちくら)のほかにさらに大蔵を建て、東西文(やまとかわちのふみ)氏、秦(はた)・漢(あや)2氏をして管理させるとともに、これらの三蔵を蘇我満智(そがのまち)に検校(けんぎょう)させたという。
[黛 弘道]
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出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…大和朝廷の財政をつかさどった官司またはクラとしての斎蔵(いみくら)・内蔵・大蔵の総称。《古語拾遺》によると,神武朝宮中に神物・官物を納める斎蔵を建て,斎(忌)部氏がこれを管掌し,履中朝,朝鮮三国からの貢納物がふえると斎蔵の近くに内蔵を設けて神物と官物を分収し,東漢(やまとのあや)氏の祖阿知使主(あちのおみ)と西文(かわちのあや)氏の祖王仁(わに)に出納を記録させ,また蔵部を定め,さらに雄略朝,諸国の貢調が増大すると大蔵を建て,蘇我麻智に三蔵を検校せしめ,秦氏を出納,東西文氏を記録にあたらせ,漢氏に内蔵・大蔵の姓を賜ったという。…
※「大蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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