大車輪(読み)ダイシャリン

デジタル大辞泉 「大車輪」の意味・読み・例文・類語

だい‐しゃりん【大車輪】

大きい車輪
鉄棒平行棒・段違い平行棒などで、バー支点として体をまっすぐに伸ばしたまま大きく回転する技。車輪。
ある目的を達成するために、一生懸命にやること。「大車輪で仕上げる」
[類語]懸命命懸け必死死に物狂い捨て身大わらわ躍起決死不惜身命ふしゃくしんみょう八面六臂一所懸命一生懸命全力総力死力渾身入魂全身全霊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大車輪」の意味・読み・例文・類語

だい‐しゃりん【大車輪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな車輪。
    1. [初出の実例]「機関車の大車輪(ダイシャリン)に轢死人の血みどろの肉片がねばりついて」(出典:鬼(1931‐32)〈江戸川乱歩〉生腕)
  3. 器械体操の鉄棒で、両手で鉄棒をにぎり、その鉄棒を中心として、体をまっすぐ伸ばして大きく回転させる技。
    1. [初出の実例]「真人…大車輪(ダイシャリン)が、でくッか」(出典:海軍(1942)〈岩田豊雄〉男ン子)
  4. はりきって大奮闘すること。仕事などに追われていそがしく働くこと。
    1. [初出の実例]「沢村座一点張の大車輪大勉強なれば」(出典:都新聞‐明治二六年(1893)一月八日)

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