大輪(読み)おおわ

精選版 日本国語大辞典 「大輪」の意味・読み・例文・類語

おお‐わ おほ‥【大輪】

〘名〙
① 大きな輪。また、大きな輪のかたち
※玉葉‐仁安二年(1167)正月一六日「乾方さまに、一両歩練出て、大輪に右廻、斜練行」
牛車(ぎっしゃ)の車の部分名称車輪の外部を構成する曲形の木。〔十巻本和名抄(934頃)〕
駿河舞(するがまい)の手ぶりの名。
※枕(10C終)一四二「おほわなど舞ふは、日一日(ひとひ)見るともあくまじきを」
漢字部首、「くにがまえ」を俗にいう。〔壒嚢鈔(1445‐46)〕

たい‐りん【大輪】

〘名〙 (「だいりん」とも)
① 大きな輪。
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉八「夫鉄軸の下。大輪(ダイリン)ありて鋼発条(かうはつじゃう)(〈注〉ゼンマイ)を纏(まと)ひ」
② 花の普通より大きいもの。
俳諧・けふの昔(1699)「大輪やいこかせもせず菊の枝〈卓袋〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「大輪」の意味・読み・例文・類語

おお‐わ〔おほ‐〕【大輪/×輞】

大きな輪。また、大きな輪の形。
牛車ぎっしゃの車輪の外周りの部分。

たい‐りん【大輪】

《「だいりん」とも》花の大きさが普通のものより大きいこと。また、その花。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「大輪」の解説

たいりん【大輪】

岐阜日本酒。精米歩合35%で仕込む大吟醸酒は、全国新酒鑑評会などで数多くの受賞歴がある。ほか純米大吟醸酒など。原料米は山田錦など。仕込み水は長良川水系の伏流水蔵元の「吉田」は大正3年(1914)創業。所在地は安八郡輪之内町大藪。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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