大隊(読み)ダイタイ

デジタル大辞泉 「大隊」の意味・読み・例文・類語

だい‐たい【大隊】

軍隊の編制上の単位連隊の下で、2ないし4中隊からなる。

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精選版 日本国語大辞典 「大隊」の意味・読み・例文・類語

だい‐たい【大隊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軍隊の編制上の一単位。連隊の下、中隊の上にあり、旧陸軍では、明治初めは一〇小隊、後には歩兵二ないし四中隊と機関銃一中隊で編制されるものと定めていた。
    1. [初出の実例]「御門等右八ケ所へ撤兵四大隊を以て日々交代」(出典:嘉永明治年間録(1869)一五・慶応二年九月二〇日)
    2. [その他の文献]〔宋史‐兵志九〕
  3. 多人数で組織した部隊
    1. [初出の実例]「虎韜の陣と云は、隊数を多して、備の重ねは五々の列をなして、何れも備の間を長く広く、大隊の小手に備う」(出典:北越軍談(1698)付録)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大隊」の意味・わかりやすい解説

大隊
だいたい
battalion

軍隊の編制上の単位。2個以上の中隊から構成され,通常,少佐が指揮し,本部をもつ。連隊の下の単位。 1960年代のアメリカ陸軍の歩兵大隊は,4個中隊,800~900人の将兵から成っていた。旧ソ連の狙撃大隊は,100人の狙撃中隊3つに,機関銃隊,砲兵,迫撃砲隊など 550人であった。陸上自衛隊普通科 (歩兵) では機動性を増すために,中隊と連隊の間に大隊単位が省かれているが,施設科 (工兵) の大隊は,3~4個中隊から編制されている。

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