天淵(読み)テンエン

デジタル大辞泉 「天淵」の意味・読み・例文・類語

てん‐えん【天×淵】

[名・形動]天とふち天地。転じて、非常にかけはなれていること。また、そのさま。
「其相違ただならず」〈福沢福翁百話

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精選版 日本国語大辞典 「天淵」の意味・読み・例文・類語

てん‐えん【天淵】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 天と淵(ふち)。天地。転じて、遠く隔っていること。かけはなれていること。相違のはなはだしいこと。また、そのさま。雲泥。天淵南北。
    1. [初出の実例]「於聖人之書、本無此語、亦無此理。先儒以此喩聖人之心。吾観其益天淵矣」(出典語孟字義(1705)上)
    2. 「夏帝・明帝功罪天淵(ヱン)なること、一向に知らざる人もををかるべし」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)四)
    3. [その他の文献]〔揚雄‐劇秦美新〕

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普及版 字通 「天淵」の読み・字形・画数・意味

【天淵】てんえん(ゑん)

空と深淵。〔詩、大雅、旱麓(かんろく)〕鳶(とび)飛んで天に(いた)り 魚、淵に

字通「天」の項目を見る

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