精選版 日本国語大辞典 「天鈿女命」の意味・読み・例文・類語
あまのうずめ‐の‐みこと【天鈿女命】
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(吉田敦彦)
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天岩戸(あめのいわと)神話のなかに出てくる女神。天岩戸にこもった天照大神(あまてらすおおみかみ)を引き出すために、胸乳をかき出し、裳(も)の紐(ひも)を陰部まで押し下げて踊った(『古事記』)。また、天孫降臨の際、先導した猿田彦(さるたひこ)神に対しても、同じようなポーズで向かい合っている(『日本書紀』)。しばしば性的なしぐさを演じるのだが、これは、この神を祖神とする猿女君(さるめのきみ)のつかさどった鎮魂祭と関係がある。前者は、この鎮魂祭を基盤にし、衰弱した太陽神に、性の生成力によって、活力を与えているものであり、後者の場合は、他界にいる邪悪なるものを、性の生成力によって打ち破ろうとしているのである。いずれも性的儀礼である。
[守屋俊彦]
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…神々は集まって評議し,中臣(なかとみ)氏の祖天児屋命(あめのこやねのみこと),忌部(いんべ)氏の祖太玉命(ふとたまのみこと)などに祭りを行わせた。そのとき猿女(さるめ)氏の祖天鈿女命(あめのうずめのみこと)が槽(おけ)をふみとどろかし神憑(かみがか)りして,胸乳もあらわに踊り狂ったので神々は大いに笑った。それを怪しみアマテラスが岩屋戸から少し出たところを手力雄神(たぢからおのかみ)がぐいと外に引き出すと,世界はまた照り輝いた。…
…
[日本の芸能の歴史]
日本の芸能は村々における神祭りの場を母胎として花をひらいた。《古事記》や《日本書紀》所載の天の岩屋戸(あまのいわやど)における天鈿女(あめのうずめ)命の演じた俳優(わざおぎ)は,冬至のころ人と自然の生命力を更新させるために,植物を身につけた巫者が神がかりして鎮魂の所作や託宣を行った古代のシャマニズム儀礼の形を示している。大和朝廷では猿女(さるめ)氏や物部(もののべ)氏がこれを行い,のち芸能化して神楽(かぐら)の基を作った。…
…この論争はいまだに続いているが,アレという語が神の誕生を意味する古語で,それに立ち会う巫女の名にふさわしいこと,《古事記》にはあきらかに巫女の霊能への共感が示されていることなどの理由から巫女とみるべきだろう。さらに平安朝のものとはいえ,阿礼が天鈿女(あめのうずめ)命の後裔(こうえい)であるとする資料(《弘仁私記》序)も見逃せない。アメノウズメは,天の岩屋戸神話,天孫降臨神話などでシャーマン的な能力を発揮した女神で,猿女(さるめ)氏の祖である。…
※「天鈿女命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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