精選版 日本国語大辞典 「太平御覧」の意味・読み・例文・類語
たいへいぎょらん【太平御覧】
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中国の類書(一種の百科事典)。北宋(ほくそう)、李昉(りほう)らが勅を奉じて977年編集に着手、983年に完成。1000巻。天子の御覧に供したことから『太平御覧』と名づけられた。天、地、皇王、州郡、封建、職官、礼、楽、道、釈から四夷(しい)、疾病、妖異(ようい)、動植物に及ぶまで、55部門、5000項目を列挙する。10世紀の代表的な類書の内容をもち、当時の世界観をうかがうことができる。引用文献は1690種に及び、今日亡失して伝わらない書も多く、史料的価値は大きい。宋版の一部は日本の静嘉堂(せいかどう)文庫、金沢(かねさわ)文庫などに所蔵されている。日本でも1855年(安政2)、宋版をもとに出版されている。
[柳田節子]
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宋代の類書(百科事典)。1000巻。李昉(りぼう)らが勅によって編集し1083年完成。それまでの類書では最大のもので,55部門に分け,引用書1690種のなかには今日亡失したものが多い。
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[中国――工芸と巧]
〈工芸〉はもともと中国の言葉で,その文献上の初出は,現在知られているところでは,《旧唐書(くとうじよ)》閻立徳伝(えんりつとくでん)である。宋代の百科事典,《太平御覧(たいへいぎよらん)》の工芸の部によると,それは射(弓を射ること),御(馬を御すこと),書,数(算数),画,巧,そして囲碁などの勝負を争う各種遊戯,これらにかかわる広い範囲での技能のことであった。ただし,このうち抽象的な言語である巧は,今日いうところの工芸技術をも含む,工作に関する技能を意味していた。…
… 中国では3世紀に魏の文帝の命で繆襲(びゆうしゆう)らが《皇覧》(120巻,《隋書》経籍志による)を編纂したのをはじめとして,いわゆる〈類書〉が編纂されるようになった。著名なものとしては宋の李昉(りぼう)らが勅命で編纂した《太平御覧(たいへいぎよらん)》や王欽若(おうきんじやく)が編集した《冊府元亀(さつぷげんき)》,明の王圻(おうき)が親子2代で撰した《三才図会(さんさいずえ)》がある。いずれも天文・地理から始めて草本に終わる分類百科全書であって,日本でも江戸時代に寺島良安によって《和漢三才図会》(1712)ができている。…
…梁の武帝が華林苑のアカデミーに徐勉ら700余人の学者を動員し,8年の歳月をかけて完成させた《華林遍略》720巻がその最初期のものである。《華林遍略》を基礎にして編纂されたのが北斉の《修文殿御覧》360巻,それをさらに3分の1の100巻に縮め詩文を加えたのが唐の《芸文類聚》,《修文殿御覧》を3倍にふくらませたのが宋初の《太平御覧》1000巻である。このうち六朝の2類書は逸文が存するのみであるが,現存する唐・宋の類書との比較研究によって,こうした系譜が明らかになった。…
※「太平御覧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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