奇巧(読み)キコウ

デジタル大辞泉 「奇巧」の意味・読み・例文・類語

き‐こう〔‐カウ〕【奇巧】

[名・形動]細工などが、珍しくて巧みであること。また、そのさま。
就中とりわけ尤も―なるものは」〈中村訳・西国立志編

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精選版 日本国語大辞典 「奇巧」の意味・読み・例文・類語

き‐こう‥カウ【奇巧】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 珍しくて、じょうずなこと。また、そのさま。珍しくてたくみな細工。奇工
    1. [初出の実例]「于時積雪彫成重巖之起、奇巧綵発草樹之花」(出典万葉集(8C後)一九・四二三一・題詞)
    2. 「就中(とりわけ)尤とも奇巧なるものは、同時に二具の天鵝絨(ビロード)を織る機関なり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)
    3. [その他の文献]〔荘子‐人間世〕

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普及版 字通 「奇巧」の読み・字形・画数・意味

【奇巧】きこう

巧みに惑わす。

字通「奇」の項目を見る

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