契り（読み）チギリ

デジタル大辞泉

ちぎり【契り】

１ ちぎること。約束。誓い。「師弟の契り」
２ 男女が情交すること。「一夜の契り」
３ 前世から定められた宿縁。因縁。「二世にせの契り」
[類語]因縁・宿縁・奇縁・機縁・腐れ縁・悪縁・約束・取り決め・申し合わせ・誓い・固め・指切り・約やく・約定・契約・協約・協定・結約・盟約・誓約・確約・公約・口約・内約・黙約・黙契・宣誓・血盟・起請・アグリーメント・アポイントメント・アポイント

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ちぎり【契・期】

1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ちぎる（契）」の連用形の名詞化 )
2. ① 互いに固く将来を約束すること。いいかわすこと。盟約。
   1. [初出の実例]「此誠(このまこと)に千載一会の期(チキリ)深く思ひて熟(うま)く計らざるべけむや」(出典：日本書紀（720）欽明五年一一月（寛文版訓）)
   2. 「女どちも、契りふかくてかたらふ人の、末までなかよき人かたし」(出典：枕草子（１０Ｃ終）七五)
3. ② 前世から定まっていて、どうすることもできない宿命。前世からの約束。
   1. [初出の実例]「昔の契有りけるによりなん」(出典：竹取物語（９Ｃ末‐１０Ｃ初）)
4. ③ 運命的なつながり。因縁。宿縁。
   1. [初出の実例]「今はつらかりける人のちぎりになむ」(出典：源氏物語（1001‐14頃）桐壺)
   2. 「親子の契り」(出典：浄瑠璃・大経師昔暦（1715）中)
5. ④ 夫婦関係の固い約束をかわすこと。また、男女が会って情をかわすこと。恋の逢瀬。
   1. [初出の実例]「月に二たびばかりの御ちぎりなめり」(出典：源氏物語（1001‐14頃）松風)
   2. 「臥して思ひ起きて眺むる七夕のいかなることの契(チギ)りをかする」(出典：良寛歌（1835頃）)

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契り

日本のポピュラー音楽。歌と作曲は男性演歌歌手、五木ひろし。1982年発売。作詞：阿久悠。同年公開の映画「大日本帝国」の主題歌。

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