奥山には豊富に草・萱が茂っていた。奥山の半分以上を所有していた勝山町は、近在の村々に山札を発売して草・萱の刈取りを許し、山手役にあてていた。山札は貞享二年から延享四年(一七四七)にかけての願書留(室屋文書)に収める元禄一七年(一七〇四)の郡村の「相渡申証文之事」によると、一年間通用の馬別・人別札であった。牛・馬札は一匹につき銀八匁、歩行荷札は一人につき四匁、ほかに谷札・尾札・半季札など場所や期間を限定する札もあった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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