奮発(読み)フンパツ

デジタル大辞泉 「奮発」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ぱつ【奮発】

[名](スル)
気力を奮い起こすこと。発奮
兵士等大いに―して」〈染崎延房・近世紀聞〉
思い切りよく金品を出すこと。「駄賃奮発する」
[類語](1発奮奮励努力精励頑張る踏ん張る奮闘奮起勉励刻苦粉骨砕身はげ張り切るやり抜く粘る励行刻苦勉励精進精勤恪勤かっきん努めるいそしむ精出す精を出す精が出る打ち込む注ぎ込む熱を入れる力を入れる馬力を掛ける

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精選版 日本国語大辞典 「奮発」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ぱつ【奮発・憤発】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 気力をふるいおこすこと。また、心がふるいたつこと。発奮。
    1. [初出の実例]「英雄どもを奮発せしむるぞ」(出典:史記抄(1477)七)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐伏隆伝〕
  3. 思いきって金品を出すこと。決心して買うこと。
    1. [初出の実例]「無理に了簡を取直して銭を奮発し」(出典:学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉一六)

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普及版 字通 「奮発」の読み・字形・画数・意味

【奮発】ふんばつ

ふるい発する。〔三国志、魏、司馬朗伝〕卓悖(はいぎやく)し、天下の讐(しう)とすると爲る。此れ忠臣義士、奮發するの時なり。

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