女相撲(読み)オンナズモウ

デジタル大辞泉 「女相撲」の意味・読み・例文・類語

おんな‐ずもう〔をんなずまふ〕【女相撲】

女が相撲をとること。また、女の相撲とり。

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精選版 日本国語大辞典 「女相撲」の意味・読み・例文・類語

おんな‐ずもうをんなずまふ【女相撲】

  1. 〘 名詞 〙 女の相撲(すもう)とり。また、その同士一座を組織して相撲をみせる見世物興行。おんなすまい。おなごずもう。
    1. [初出の実例]「昼日中女角力と札を打」(出典:雑俳・雲鼓評万句合‐寛延二(1749))

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改訂新版 世界大百科事典 「女相撲」の意味・わかりやすい解説

女相撲 (おんなずもう)

女力士の相撲。女相撲といっても座頭盲人)や獣類と取り組ませ,あるいは曲芸や甚句手踊などを呼びものとする一種の見世物である。1745年(延享2)江戸の両国で興行したのがはじまりだというが,1872年(明治5)には男女の組合せは禁止となった。昭和のはじめごろまでは,なお女だけの相撲の見世物が行われていた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「女相撲」の意味・わかりやすい解説

女相撲
おんなずもう

女が相撲をとる見せ物。1745年(延享2)に江戸で初めて見せ物として興行され、明和(めいわ)年間(1764~72)には男の盲人と女力士との取り組みが流行して評判になったが、盲人を卑しめるものとして禁止された。その後、嘉永(かえい)年間(1848~54)になって名古屋でふたたび女相撲が組織されて全国を巡業するようになり、男の飛び入りがあったりして人気をよんだが、1872年(明治5)に風紀上好ましくないものとして禁止され、現在は九州地方祭礼などにみられるのみになった。

[佐藤農人]

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