好んで(読み)コノンデ

デジタル大辞泉 「好んで」の意味・読み・例文・類語

このん‐で【好んで】

[副]《動詞「このむ」の連用形接続助詞「て」がついた「このみて」の音変化》好きで。自分から進んで。「好んで死地に赴く」
[類語]故意わざと殊更作意作為意識的意図的計画的作為的未必の故意積極的能動的自発的わざわざ殊の外殊にわざとらしいこと新しいあえてせっかくとりわけ奮って主体的意欲的精力的自主的活動的進取前向き強いてたって乗り気求めて進んで我勝ち我先我も我も喜んで喜ぶしゃかりきしゃにむにどしどしアクティブアグレッシブポジティブ自ら手ずから直直じきじき直接直接的直に身を以てダイレクトえいやっと我劣らじとわざとらしいむにまれぬ及ばずながら献身的強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない意気込む本腰本腰を入れる入れ込むひたむき

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精選版 日本国語大辞典 「好んで」の意味・読み・例文・類語

このん‐で【好で】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「このみて」の変化した語 )
  2. みずから望んで。好きで。
    1. [初出の実例]「仍て春秋を以て質(むかはり)とす。春秋姿顔(かほ)を美(よ)うして善(コノムテ)談笑(ほたきこと)す」(出典日本書紀(720)大化三年(北野本訓))
    2. 「いかに聖人のうらなり君だって、好んで猿の相手になりたくもないだらうに」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉八)
  3. しばしば。よく。
    1. [初出の実例]「好んで馬に騎(の)り。隊中常に相ひ闘殺す」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉一)

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