如何わしい(読み)イカガワシイ

デジタル大辞泉 「如何わしい」の意味・読み・例文・類語

いかがわし・い〔いかがはしい〕【如何わしい】

[形][文]いかがは・し[シク]
本当かどうか疑わしい物事内容、人の正体などが、あやしげだ。信用できない。「―・い品」「―・い人物
下品でよくない。風紀上よくない。「―・い映画」
[派生]いかがわしげ[形動]いかがわしさ[名]
[類語](1疑わしい怪しいいぶかしい胡散臭い臭い怪訝眉唾物不明朗/(2卑猥ひわい淫猥いんわい猥褻わいせついやらしい淫靡いんび淫乱みだらみだりがわしいエロチックエッチ官能的肉感的扇情的性的あだっぽい色気なまめかしい色っぽいあだ色香艶っぽいあでやか濃艶妖艶あで姿セクシーチャーミングコケットリーコケティッシュエロセクシュアル不身持ち不品行ふしだら不行状不行跡淫蕩好きしゃ好きもの色好み色情狂色気違い自堕落エロい好色多淫放蕩遊蕩邪淫荒淫姦淫かんいん淫奔いんぽん漁色酒色すけこましジゴロ尻軽きわどい淫婦女たらし女狂い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如何わしい」の意味・読み・例文・類語

いかがわし・いいかがはしい【如何】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]いかがは〘 形容詞シク活用 〙 ( 「いかがしい」の変化したもの )
  2. 疑問に思われる。疑わしい。また、正体がはっきりしない。信用できない。あやしい。
    1. [初出の実例]「斯(か)やうな儀を御諫言(かんげん)申し上げられぬは、如何(イカガ)はしう存じまする」(出典歌舞伎濃紅葉小倉色紙(1816)発端)
  3. よくない。よろしくない。下品である。いかがらしい。
    1. [初出の実例]「百個日も経たぬ内に住居を移すさへ、成程如何(イカガ)はしく思はれるのに」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
  4. 道徳上、風紀上好ましくない。「いかがわしい写真」
    1. [初出の実例]「かなりいかがわしい酒場が、ひとつの建物にいく軒も同居しているような場所で」(出典:喝采(1958)〈大江健三郎〉)

如何わしいの派生語

いかがわし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

如何わしいの派生語

いかがわし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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