如円(読み)にょえん

朝日日本歴史人物事典 「如円」の解説

如円

生年生没年不詳
鎌倉時代律宗の尼。法華寺の中興2世長老。字は覚印房。源氏武将の家に生まれた。東大寺の学侶厳寛の妻となり,のち東大寺の学僧として活躍する聖守,円照の兄弟,および彼女と同じく法華寺の尼となる円性を生んだ。仁治2(1241)年の夫との死別後まもなく,西大寺叡尊弟子の尼衆として法華寺に入寺。宝治1(1247)年に法華寺の角にある海竜王寺に住んだ子の円照は,母の如円に比丘尼鈔を暗唱させたという。こうして,子の円照に学ぶこと5年におよんだ如円は,法華寺の中興1世長老慈善のあとを継いで,2世長老となった。また,彼女の娘円性や孫の尊如も法華寺の尼となり,法華寺は慈善のような貴族社会の女性と並んで,如円にみられる東大寺の僧の家一族の女性が入寺する尼寺としての観を呈した。<参考文献>細川涼一『中世の律宗寺院と民衆』『女の中世』

(細川涼一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「如円」の解説

如円 にょえん

?-1292 鎌倉時代の僧。
藤原信実(のぶざね)の養子浄土宗西山(せいざん)派深草流の祖立信(りゅうしん)にまなび,山城(京都府)真宗院,竜護殿の住職となる。学徳にすぐれた。正応(しょうおう)5年3月2日死去。法名は真空

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

姥桜

1 葉が出るより先に花が開く桜の通称。ヒガンザクラ・ウバヒガンなど。葉がないことを「歯無し」に掛けた語という。2 女盛りを過ぎても、なお美しさや色気が残っている女性。[類語]オールドミス・老嬢...

姥桜の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android