妻(建築)(読み)つま

百科事典マイペディア 「妻(建築)」の意味・わかりやすい解説

妻(建築)【つま】

建物の棟(むね)と直角の両側面をいうが,切妻造(切妻屋根)や入母屋(いりもや)造の屋根の側面の三角形部分をさす場合が多い。
→関連項目兜造妻入

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世界大百科事典内の妻(建築)の言及

【切妻】より

…棟の線を頂として,その左右に四角形の面をふき下ろしてできる屋根の形。屋根が外壁面と交わるところにできる三角形の部分を妻と呼び,この妻のある側の壁を妻壁というが,切妻型の屋根では,妻壁部分が長く続く屋根を途中で切り落とした形になるのでこの呼名がある。軒桁と平行で同じ長さをもつ棟木(むなぎ)を設け,これから軒桁に向かって垂木を架けて,これに屋根をふくことによってできる単純な形式であり,古今東西を通してもっとも基本的な屋根の形となっている。…

【社寺建築構造】より

…屋根の棟に平行な方向を桁行(けたゆき)と呼び,これと直角な方向を梁行(はりゆき)と呼ぶ。また出入口が桁行方向の側面にあるものを平入り(ひらいり),梁行の側面にあるものを妻入り(つまいり)と呼ぶ。一般に平入りが多く,妻入りは少ないから,正面の長さが桁行となり,また先に述べた傾斜した屋根をもつ関係から,桁行の方が梁行より長いのが一般的である。…

※「妻(建築)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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