妻児(読み)せいじ

精選版 日本国語大辞典 「妻児」の意味・読み・例文・類語

せい‐じ【妻児】

  1. 〘 名詞 〙 妻と子。妻子。さいじ。
    1. [初出の実例]「胡の地のせいしをば空しく捨て捨てつとずするを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)

妻児の補助注記

源氏」例の引用歌は、「白氏文集‐第三・諷諭三・新楽府・縛戎人」の「念此呑声仰訴天、若為将苦度残年。涼原郷井不見、胡地妻児虚棄捐」による。


さい‐じ【妻児】

  1. 〘 名詞 〙 妻と子。妻子。
    1. [初出の実例]「敝僑索莫、絶無跫音。与妻児炉坐」(出典:蛻巖集(1742‐46)三・詠雪)
    2. [その他の文献]〔白居易‐偶作寄朗之詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「妻児」の読み・字形・画数・意味

【妻児】さいじ

妻子。

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