デジタル大辞泉 「威儀」の意味・読み・例文・類語 い‐ぎ〔ヰ‐〕【威儀】 1 いかめしく重々しい動作。立ち居振る舞いに威厳を示す作法。2 仏語。㋐規律にかなった起居動作。また、その作法・規律。㋑袈裟けさにつけた平ぐけのひも。袈裟をまとうとき肩にかける。[類語]貫禄・威徳・尊厳・威厳・権威・威信・重み 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「威儀」の意味・読み・例文・類語 い‐ぎヰ‥【威儀】 〘 名詞 〙① 動作、姿勢、容姿あるいは儀式などが正しい作法、礼式にかなっていること。また、そのような動作、姿勢、容姿、儀式の様子。また、作法にかなっているために重々しく威厳のある立ち居振舞い。仏教では行、住、坐、臥を特に四威儀という。[初出の実例]「徴二諸国騎兵五百人一、以備二威儀一也」(出典:続日本紀‐和銅二年(709)一〇月戊申)「公家武家より以下みなそれそれの格式をわかち威儀の別よりして詞遣ひ迄其うつりを専一とす」(出典:難波土産(1738)発端)[その他の文献]〔詩経‐邶風〕② 一般的に、立ち居振舞い、姿、形などをいう。→威儀を正す。[初出の実例]「騤々は馬の威儀のよい方そ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)二)③ 仏語。戒律上の細かな作法、規律。小乗に三千威儀、大乗に八万威儀をいう。[初出の実例]「観音・勢至威儀尊重、亦坐宝華、侍仏左右」(出典:往生要集(984‐985)大文二)④ 仏語。袈裟(けさ)の肩上から前後に通じる平絎(ひらぐけ)の紐。[初出の実例]「平袈裟事〈略〉横皮の小緒を、左のいぎの前の帯に結び附けて」(出典:法体装束抄(1396)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「威儀」の読み・字形・画数・意味 【威儀】い(ゐ)ぎ 容止動作。その礼式。〔中庸、二十七〕大なる哉、人の、洋洋乎たり。~禮儀三百、威儀三千。其の人を待ちて、然る後行はる。字通「威」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報