媚び諂う(読み)コビヘツラウ

デジタル大辞泉 「媚び諂う」の意味・読み・例文・類語

こび‐へつら・う〔‐へつらふ〕【×媚び×諂う】

[動ワ五(ハ四)]人の気に入るように振る舞う。お世辞を言ったりして人におもねる。「上役に―・う」
[類語]びるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る気を持たせる体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「媚び諂う」の意味・読み・例文・類語

こび‐へつら・う‥へつらふ【媚諂】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙 人の気に入るように身を低くして機嫌をとる。人におもねる。阿諛(あゆ)する。
    1. [初出の実例]「囂塵(げうじん)に交りて、利を貪り欲に耽りて乞ひ諂(ヘツラ)へる有様」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)下)

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