精選版 日本国語大辞典 「嫌」の意味・読み・例文・類語
きら・う きらふ【嫌】
〘他ワ五(ハ四)〙
① 捨てる。除き去る。
※書紀(720)神代上「手端吉棄、此をば多那須衛能余之岐羅毗(たなすゑのよしキラヒ)と云ふ」
② いやがる。好まない。忌みきらう。憎む。
※書紀(720)安康元年二月(図書寮本訓)「今陛下(きみ)、其の醜きことを嫌(キラヒ)たまはずして」
※竹取(9C末‐10C初)「男はうけきらはずよひほとへていとかしこくあそぶ」
きらい きらひ【嫌】
〘名〙 (形動)(動詞「きらう(嫌)」の連用形の名詞化)
① きらうこと。いやがること。忌みはばかること。また、そのさま。
② 好ましくない要素。好ましくない状態になる心配や傾向。
③ 差別。区別。わかち。
④ 連歌・俳諧で、句の配列上忌みきらうこと。
きらわ
し きらはし【嫌】
〘形シク〙 (動詞「きらう(嫌)」の形容詞化) きらうべきである。好ましくない。いとわしい。いやらしい。
きらわし‐げ
〘形動〙
きらわし‐さ
〘名〙
ぎらい ぎらひ【嫌】
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