孵化酵素(読み)ふかこうそ(英語表記)hatching enzyme

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「孵化酵素」の意味・わかりやすい解説

孵化酵素
ふかこうそ
hatching enzyme

ある種の動物孵化の際,胚の細胞から分泌される卵膜を溶かす酵素。蛋白質分解酵素から成る。ウニでは胞胚の細胞,イモリでは幼生頭部にある前額腺,メダカでは幼生の内胚葉性巨大細胞から分泌される。精製が進み,結晶化されているもの (ムラサキウニ) もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android