守立てる(読み)モリタテル

デジタル大辞泉 「守立てる」の意味・読み・例文・類語

もり‐た・てる【守(り)立てる/盛(り)立てる】

[動タ下一][文]もりた・つ[タ下二]
そばから励まし助ける。「好守ピッチャーを―・てる」
衰えたものを再び盛んにする。再興する。「一丸となって会社を―・てる」
(守り立てる)まもり育てる。保育する。
「夜泣すとただ―・てよ末の代にきよくさかふることもこそあれ」〈平家・六〉
[類語]助けるける手伝う手助けする助力する幇助ほうじょする助勢する加勢する助太刀すけだちする力添えする協力する援助する応援する支援する後押しするバックアップするフォローする力を貸す手を貸す肩を貸す補助する・補佐する・犬馬の労一肌脱ぐ片肌脱ぐ肩を持つ与する

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精選版 日本国語大辞典 「守立てる」の意味・読み・例文・類語

もり‐た・てる【守立・盛立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]もりた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. ( 守立 ) まもり育てる。大切に養育する。保育する。
    1. [初出の実例]「夜泣きすとただもりたてよ末の代に清く盛ふる事もこそあれ」(出典:平家物語(13C前)六)
  3. 援助して、よい地位につかせる。励まし助ける。
    1. [初出の実例]「忘れられかけた桂真子を盛り立てようとする好意を」(出典:面影(1969)〈芝木好子〉五)
  4. 衰えたのをふたたび盛んにする。再興する。また、なんとかそれらしく体裁をとりつくろおうとする。
    1. [初出の実例]「製額賞与と日給を合はせて、やっとどうにか賃銀らしく盛り立ててある」(出典:女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉五)

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